仕事を終え子供達を迎えに行く途中で携帯電話が鳴った。
息子が電話の向こうで騒いでいる。
おばあちゃんに代わり、
子供達がお風呂に入りたいと言っていると言う。
いえいえ、今、帰る途中ですから。
でもね、洋服脱いでスッポンポンになってもう準備万端なの。
そうですか。。。じゃあ買い物して帰っていいですか?
そうして、ゆっくりして来ていいから。
ありがとうございます。
買い物。頭の中で買う物を決めダッシュで帰る毎日。
店で必要な月刊誌のみを選んで速攻レジに向かう本屋さん。
今日は必要意外な物の商品棚を、
へぇ~こんなものも売っているのね。
寒天もブームだったなぁ。
冷凍みかんの歌が流れる冷凍ケースの商品を値踏みし、
ゆっくりとレジに向かった。
いつもだったらなるべく早く流れるカウンターを探すのに、
今日は一番近い所に並んだ。
こんな日に限って早く順番が来るのよね。
CDショップと並列された書店。
ここはざわついてて苦手なんだよね。
書店入り口にあるあんなににぎやかだったコミュニケーションコーナーに、
「以下の決まりが守れない方は御遠慮ください。」
と大きな張り紙がしてあった。
やれやれ。
平積みされた新刊本をそっとめくり、
あ、これ読みたい。これも!
新しい本の匂いと、最新のJ-POPが小さく流れる店内で、
まだ時間は大丈夫。
ゆっくりゆっくり巡っていた。
週末の大きなショッピングセンターの駐車場は程よい込み具合。
そんな駐車場の生垣に紫陽花が咲いていた。
そっか、もう6月だもんね。